今月の法話 平成23年2月

 今月16日は、宗祖日蓮大聖人第790回御降誕会を迎えます。
 大聖人は、貞応(じょうおう)元年2月16日に千葉県鴨川市小湊でご降誕遊ばされました。
 ご降誕の際に、次の摩訶不思議(まかふしぎ)な出来事(三奇瑞(さんきずい))が起こったと伝えられております。
①誕生水(たんじょうすい)・・・御生家(ごせいけ)の庭の片隅より清水(しみず)が湧(わ)いた。
②蓮華ケ淵(れんげがふち)・・・海岸に時期ならぬ青蓮華(しょうれんげ)が咲き誇った。
③妙の浦(たえのうら)・・・大鯛小鯛(おおだいこだい)が群れ泳いだ。
 古来より、聖人(せいじん)・賢人(けんじん)が降誕される時には瑞相(ずいそう)が起こるといわれております。
 しかし、日蓮大聖人は【善無畏三蔵鈔】(ぜんむいさんぞうしょう)に『而(しか)るに日蓮(にちれん)は安房(あわ)の国(くに)東条片海(とうじょうかたうみ)の石中(いそなか)の賤民(せんみん)が子也(こなり)』と、自らを当時の一番身分の卑(いや)しい者としてご表現されました。
 このお言葉の中に、お祖師様の私たちに対する大いなる慈悲と、【一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)】と言う、宗祖の法華経観(ほけきょうかん)を頂いている気がしてなりません。
 かく考えたとき、宗祖が身命(しんみょう)を賭(と)して私たちの首に掛け、口に飲ませて下さった『お題目(だいもく)の魂(たましい)』を、私たちは如何(いか)なる困難・悩み・苦しみが身に降りかかろうとも、手放すような事だけは、絶対にしてはならないと思うのです。
 

誕生寺 布教部


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